「急がばまわれ」 【危険な手段よりも、一見迂遠でも着実な手段をとった方がいい】 ●瀬田の唐橋
琵琶湖から流れ出る瀬田川に架かる橋です。かつて東から京都へ行くためには、矢橋
(やばせ・草津市)の港から大津へ行く船にのるか、瀬田の唐橋を渡る二つの方法があり
ました。船の方が早いのですが、比叡山から吹き下ろす強風により、船が出なかったり、
沈没したりするなどトラブルが起こる可能性が高かったようです。
瀬田の唐橋を渡った方が遠回りでも着実なことから、室町時代の連歌師・宗長が
『武士(もののふ)のやはせのふねははやくともいそかはまはれせたのなかはし』と詠み
その一部がことわざとして広まりました。
『白鷺』