『平清盛』 ゆかりの地 其の三・四・五
『西大路八条 若一神社』
若一神社(にゃくいちじんじゃ)は、清盛出世にあやかり、開運出世のご利益があるとされます。清盛が別邸の地中から見つけた御神体を祭った神社で、創建の翌年には太政大臣となりました。
境内には清盛の石像や清盛が植えたとされる大クスノキ、清盛の病を治したというご神水などを見ることができます。
『祇園 建仁寺』
臨済宗建仁寺派の大本山・建仁寺の境内南にある勅使門は、清盛の息子・重盛の屋敷の門を移築したものと伝えられます。この門は、源平合戦の矢痕が残るため、「矢の根門」 とも呼ばれています。
方丈の枯山水庭園や法堂の双龍図、大書院にある俵屋宗達筆 「風神雷神図」 屏風(複製)なども有名です。
『奥嵯峨野 祇王寺』
京都の西、小倉山にひっそりと佇む祇王寺は、苔むす庭園が美しい寺院です。清盛に寵愛された祇王が、若く美しい仏御前にその座を奪われ、出家してこの地に隠棲しました。
祇王の行く末に、明日は我が身と出家した仏御前もともに過ごしたため、慈悲の寺として有名です。庭に立つ庵内の仏間には、祇王や仏御前、清盛の像が安置されています。