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白金堂ブログ

修理事例

九代 高橋道八造 黒釉結熨斗茶盌 【金継ぎ】

【黒釉結熨斗茶碗】

 

艶のある黒釉の上に、朱金彩で結び熨斗が描かれた美しい茶盌です。柔らかく優しい線の上絵は、女性ならではの感性かとお見受けできます。

依頼品は、大小5片に割れてヒビも3か所ほど入っておりました。各破片の断面(特に内側)が釉薬の剥離とともにギザギザになっています。

曲線がメインの意匠ですので、ギザギザの断面部分は敢えて上絵のイメージに合わせて、なだらかな線を引き蒔絵を施しました。

元のデザインになるべく干渉しないように心掛けて修理させていただきました。

 

「修理前」

『修理後』

 

 

『内側』

 

 

 

 

【純金丸粉24K(金99,99%)仕上げ】