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白金堂ブログ

修理事例

伊羅保茶碗 【金継ぎ】

原型を留めないほどの破損しています。漆で其々の破片を全て接着していくのですが、所々破断面がパウダー状になり、隙間や穴の開いた部分が数か所見受けらます。

その部分を錆漆で埋めた後、中塗りを繰り返し確実に漏れが発生しないように作業を進めていきます。今回は、純金丸粉24K(金99,99%)を使用し蒔絵を施しました。

接合部分が多く、仕上げの工程で金粉を磨くのに時間がかかりましたが生地の色調ともよくマッチし渋く良い感じに仕上げることが出来ました。

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「修理前」

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『修理後』

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『純金丸粉24K(99,99%)使用』

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こちらは一緒にご依頼い戴きました『ベンジャミン・バニー』のマグカップ