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白金堂ブログ

修理事例

備前焼のポット 【金継ぎ】

本体から把手部分にかけて大きく破損しています。漆で接着~中塗りのあと、熱湯を入れてモレが無いかテストします。テスト中、割れとは別の場所、本体反対側の側面に縦長の線が浮き出てきて、ヒビが入っていたことが分かりそのヒビから涙の様に少しずつお湯が漏れ出していました。

ヒビ部分の内側外側から緩くした漆を何回も浸み込ませて、確実にヒビを止めていきます。急須やお湯呑みティーカップ等、熱い飲み物を入れる器は、割れと同時にヒビにも注意が必要です。

慎重に中塗りを繰り返して、再度熱湯を入れてモレや気泡の発生が無いかテストします。結果、問題が無ければ地描き~蒔絵の工程に進めていきます。

茶褐色の生地と灰を被った部分と純金部分が、程よく調和し渋く良い感じに仕上がりました。

「修理前」

「接着~中塗り」

「反対側のヒビの部分」

『修理後』

 

【純金丸粉24K(金99,99%)仕上げ】