祇王寺
先日、お天気が良く寒さも緩んできておりましたので、奥嵯峨野の祇王寺まで散歩に出掛けました。このお寺は竹林と楓に囲まれたつつましやかな草庵で、 『平家物語』 にも登場し、平清盛の寵愛を受けた白拍子の「祇王」が清盛の心変わりにより都を追われるように去り、母「刀自」と妹「祇女」ともに出家、入寺した悲恋の尼寺として知られております。 オフシーズンのためか参拝される人もまばらで、竹林からは、自然の風の音と、鶯の鳴く声だけが聞こえる澄んだ空間の中で、心洗われる時間を過ごすことができました。
「祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、
盛者必衰のことはりをあらわす。おごれる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし。・・・」