白薩摩蜻蛉ティーカップ
十五代 沈壽官 白薩摩蜻蛉ティーカップです。蜻蛉の羽根と胴体部分が、把手になった大変凝った意匠のティーカップです。
依頼品は、その把手部分がボディーから3分割に破損しています。このような破損は少なくないのですが、破片が多いほど接着が難しくなります。1つ1つの破片を正確に接着しませんとボディーと把手部分の接着時に必ずズレが生じてしまいます。破片の中には欠けている物もありタイトな作業になりましたが、上手く接着できました。
羽根と背中部分に金彩が施されておりましたので、違和感なく良い感じになりました。
「修理前」
『修理後』
【純金消粉 23K仕上げ】