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琳派400年記念(2015)

『琳派』 という言葉をご存知でしょうか。江戸時代初期の芸術家、本阿弥光悦を始まりとする、日本の美の一大水脈のことです。その意匠性は、絵画の世界にとどまらず、衣装・漆芸・陶芸・屏風・扇面など生活に密着した伝統工芸の世界にも波及し、私たちの日常生活の中に今も息づき、欧米の人々をも魅了しています。

『琳派』 の特徴は、琳派と呼ばれる絵師に血縁関係など強い結びつきはなく、生まれた時代も隔たっていることが挙げられます。先人の意匠性に憧れ、影響を受け、作風を踏襲したことで、大胆で繊細な琳派という流れができたとされます。

つまり、『琳派』は作品の図柄や意匠性に尊敬の念を抱き、時代を超えて受け継いできたアーティストの系譜。従って、厳密には流派とは言えない不思議な流れを持っています。

そして、その『琳派』は、100年ごとに花開くといわれ来年2015年には、本阿弥光悦が京都洛北鷹峯に光悦村を築いて400年目の節目の年を迎えます。京都では「琳派400年記念祭」の取り組みが続々スタートします。

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「俵屋宗達・風神雷神図屏風(部分)」

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「尾形光琳・紅白梅図屏風(部分)」

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「酒井抱一・桜に小禽図(部分)」