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白金堂ブログ

「埒(らち)があく」 【物事にかたがつくこと】 ●上賀茂神社・賀茂競馬

「埒」 とは馬場の囲いや柵のことです。平安時代より続く勇壮な神事、賀茂競馬(くらべうま)は、昔も今も菖蒲の節句、5月5日に行われていますが、現在、新暦5月15日に定着している賀茂祭(葵祭)は、かつて旧暦4月の中の酉の日という決まりがあり、以前は競馬の方が葵祭より後に行われていました。つまり、祭りがすべて終わり、埒が外されるのは賀茂競馬が終了してからでした。

 本来は 「埒があく」 といわれていましたが、それが終わると農耕作業が本格的に行われる時期となり、それを待ちきれない気持ちを込めたのか 「埒があかない」 という否定形の表現に変っていったそうです。

 ちなみに、関西弁の否定形 「あかん」 という言葉も 「埒があかない」 と関連があるといわれています。

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                       『紫陽花』