KATAGAMI Style
京都国立近代美術館に行ってまいりました。日本の型紙は、染物の着物が盛んであった江戸時代から優れた技術・意匠を持ち合わせその斬新な構図と緻密な技は、のちに欧米各地に渡り、絵画・版画・家具・陶磁器・ガラス製品からテキスタイル・室内装飾へと美術・工芸の分野で大きな影響をおよぼしました。
展示では、1707(宝永4)年の型紙 「銀杏橘」 からはじまり、その緻密さとバリエーションに富んだ数々のデザインは、どれも目を見張るものばかりで、特にその意匠を立体的に表現した陶磁器・ガラス器は興味深く、『クリストファー・ドレッサーの花瓶』 『エミール・ガレの花器:菊、小鉢:唐草』 などは本当に美しく表現されたものでした。
日本人の卓越した 「美的感覚」 「技術力」 「集中力」 をあらためて知る貴重な時間となりました。